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中小規模建物向けエネルギー削減ソリューションを提供開始
~リモート・オペレーション・センターを活用した、複数ビルのエネルギー関連データ収集・解析によりエネルギー削減サービスを拡充~

 

ジョンソンコントロールズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:マーク・カトラー)は、当社の遠隔総合ビル管理サービス部門である、リモート・オペレーション・センター(以下、ROC)を通じて、新たに発売するエネルギーデータ遠隔収集装置「RADAR-SX(レーダー エスエックス)」と、当社のエネルギー管理ツールである「EneWorks」「EcoWorks EP」のSaaS対応版および、建物ごとの最適エネルギー使用量算出を支援するシューハートエネルギー管理分析を利用し、改正省エネ法への対応を支援する中小規模建物向けエネルギー削減ソリューションを、8月2日(月)から新たに提供開始することを発表します。

2010年4月から施行された改正省エネ法により、これまでは総エネルギー使用量が原油換算1,500kL/年以上の個別事業所が対象でしたが、施行後は全事業所の合計で原油換算1,500kL/年以上の事業者が対象となり、定期報告書の提出などの義務が生じています。当社では、改正省エネ法対応のため複数拠点の中小規模建物からのエネルギーデータ収集が必要となるお客様のご要望に対応するために、ROCを核とした、各地に分散された中小規模建物向けのエネルギー管理ソリューションを開発しました。

 

■複数拠点の中小規模建物のデータを統合し、エネルギー管理を強力にサポート
複数拠点の建物のガス、電気、水道などの使用量、再生可能エネルギーの集計、温度・湿度センサなどの監視は、遠隔収集装置の「RADAR-SX」を導入することにより、お客様の基幹業務を停滞させることなくROCで管理・解析し、省エネ報告データなど、お客様が必要とするグラフ、データを提供できます。これにより、この度の法改正で新たに規制対象となる、複数拠点の中小規模建物を抱える企業のエネルギー消費管理を強力に支援します。
ビル管理システムを導入することなく必要なデータが収集できるため、初期投資も大幅に削減できます。また、データ送信にはインターネット回線を利用するため、専用の回線を敷設する必要がありません。


■最新のIT技術利用でSaaSによる各種エネルギー管理を容易に実現
ROCがお客様のエネルギーデータをクラウドコンピューティング環境で収集・管理し、お客様はSaaS版「EneWorks」、「EcoWorks EP」を利用して、収集したエネルギー使用量データの管理、解析を行うことができます。お客様が各種ツールソフトを事業所にインストールする必要がなく、ソフトのバージョンアップもROCで常時対応しますので、コストを削減でき、メンテナンスの手間も不要です。その結果お客様は、施設運用効率の改善、省エネルギーの促進、生産性の向上などを容易かつ廉価に実現できます。


■中小規模ビル、店舗にてRADAR-SXによる群管理でミニ遠隔監視を実現
複数の中小規模ビルや店舗を所有されているお客様に、ROCとRADAR-SXを利用した群管理によるミニ遠隔監視を構築することで、建物個々にビル管理システムを設置する従来の方法より初期費用が抑えられます。また、ROCがお客様に代わって、エネルギー使用量管理や機器の運転停止などを24時間、365日管理、監視します。
ROCではスマートフォン用のセンター機器を装備しおり、お客様はスマートフォンを利用し、いつでもどこでもROC経由で運転状況を容易に把握できます。


■シューハートエネルギー管理分析を利用し、設備機器のエネルギー消費を予兆診断
ROCにて収集・蓄積したデータから、エネルギー消費量の増加傾向などを分析して予兆診断を行い、機器異常の早期発見、経年劣化の判定、運転方法の改善など、お客様の設備を有効運用できるようROCにてサポートします。予兆診断では、季節によらず毎日の適正エネルギー消費量を予測し、実測値がこれを超えた場合には、速やかに警告を発し、早期の改善と省エネルギーを実現します。

 

■ROCとのデータ連動でエネルギー消費量を“見える化”し、企業価値向上をサポート
ROCに蓄積したデータをお客様サイトに設置したモニタと連動させて、消費電力量、CO2排出量、総エネルギー量などを表示することができます。エネルギーの使用状況を社員に認識しやすいかたちで提示することで、環境モラルの向上につながり、企業全体の環境への取り組みの促進に役立ちます。また、対外的に公表することで、企業の環境意識の高さをアピールすることができます。


当社は今後もお客様のニーズと省エネルギーの潮流を的確に捉え、ビルのエネルギー効率を向上する製品やソリューションを提供し、顧客のさらなる成功を支援し、より効率的で、環境に優しい、持続可能な世界の創造に貢献してまいります。


≪ 用語解説(参考) ≫
シューハートエネルギー管理分析
集めたデータのバラツキあるいは傾向を統計的に分析し、経年劣化に伴うエネルギー消費量の増大、異常運転などの判断を適切に行い、省エネ施策に繋げる手法


ジョンソンコントロールズ株式会社 ビルディングシステムズは、米国ジョンソンコントロールズ インク(Johnson Controls, Inc.)の日本法人(本社: 東京都渋谷区、 代表取締役社長: マーク・カトラー/ Mark Cutler)です。空調制御用機器、ビル管理システム、自動制御機器、産業・舶用冷凍機器および装置、およびセキュリティシステム全般の設計、製造、販売、施工、サービス、エネルギーソリューション、ならびに統合ファシリティマネジメント事業を提供しています。
国内での導入業種はオフィスビル、商業施設、医療機関、教育機関、スポーツ施設、交通機関など多岐にわたり、国際的に評価の高い数多くの物件における施工実績があります。1971年6月設立。国内46事業拠点。詳細は http://www.johnsoncontrols.co.jp をご覧ください。


米国ジョンソンコントロールズ インクについて
ジョンソンコントロールズは、世界150ヵ国以上のお客様に多様なテクノロジーを提供する、業界のグローバルリーダーです。13万人の従業員が、ビルのエネルギーおよび運用効率を最適化する高品質の製品、サービス、ソリューションをはじめ、自動車用鉛蓄電池およびハイブリッド・電気自動車用先進バッテリー、自動車用内装システムの開発に取り組んでいます。当社のサスティナビリティへの取り組みは、当社創業のきっかけとなった初の電気式室内サーモスタットが発明された1885年にまで遡ります。成長戦略とマーケットシェアの拡大によって、当社は、株主の皆様に価値を提供し、お客様の成功をサポートするために取り組んでいます。詳細はhttp://www.johnsoncontrols.com をご覧ください。

ジョンソンコントロールズ ビルディングシステムズについて
ジョンソンコントロールズ ビルディングシステムズは、ビルの空調冷熱、冷凍、セキュリティシステムなどの、機器・制御システム・サービスのリーディングプロバイダーです。世界150ヵ国に広がる500ヵ所の支社において、100万以上のお客様にエネルギー効率の向上と運用コストの削減を可能にする製品、サービス、ソリューションを提供しています。現在当社は、太陽光、風力、地熱技術を活用した再生可能エネルギーのプロジェクトにかかわっており、その数は500件を超えます。当社のソリューションによって、2000年以降、1,360万トンのCO2排出量が削減され、削減額は75億ドルとなりました。当社は、多数の世界大手企業の所有する、計1億4,000万平方メートルに及ぶ商業用不動産の管理に携わっています。


*本文中に記載されている社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

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